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メモ書き集

DOAについて

DOA。Data Oriented Approach。データ中心アプローチ。

 

現在主流のOOA(object-oriented analysis)以前の主流だったモデリング手法。

COBOLなどで書かれたレガシーシステムに多い。

 

業務プロセスにおいて用いるデータを洗い出し、エンティティとして固める。

E-R図などでリレーションを明確にする場合もある。RDBでなくてもE-R。

これは、もともとDOAの概念がE-Rモデルに由来するから。

 

エンティティを固めたら、それに対して処理をくっつける。

CRUD図やDFDでまとめる。処理はデータをいかに扱うかになる。

単純なロジックしか組まない事が多いからできる。

小難しいのが組めなかった(組まずとも済んだ)時代だから。

複雑なシステムはCRUDやDFDでは追い切れない。

 

COBOLならばコピー句として、Cならば構造体などでエンティティを表現できるため扱いやすかった。

Javaなどのオブジェクト指向言語はエンティティ(フィールド)に加えてメソッドを内包し、カプセル化で隠蔽したりして使うためDOAとはちょっとちがう。

 

データ中心であるため処理にはあまり関心がなく、重複が増えメンテが大変なのが難点。

再利用性も低い。

 

参考書籍

『データ中心システム設計 』- 堀内一

 

参考サイト


情報マネジメント用語辞典:データ中心アプローチ(でーたちゅうしんあぷろーち) - ITmedia エンタープライズ